公開日 2024年06月01日
更新日 2024年06月01日
市内で「マイマイガ」が多く発生しているとの情報が寄せられています。この虫の生態を理解し、正しく・安全に駆除・除去することで翌年以降の大発生を抑制しましょう。
マイマイガとは
マイマイガはドクガ科の大型のガで、幼虫(毛虫)は山林の落葉樹や街 路樹、家庭の庭木・草花の葉に食害を与えます(5月~7月)。成虫(ガ)は夜間大量に街灯などの照明に飛来し(7月~8月)、秋には卵は300~600個のかたまり(卵塊)で、建物の外壁や照明近くの電柱・樹木などに産み付けられます。概ね10年周期で大発生し、終息までには3年程度かかると言われていることから、多く発生した後の数年間は、特に注意が必要になります。
健康上注意すること
ふ化した直後の幼虫には毒毛があるほか、成長した幼虫では毛が刺さることがあります。幼虫は吐いた糸にぶら下がり風に乗って飛ぶことから、外に干した洗濯物にも注意が必要です。
駆除・除去の方法
幼虫(毛虫)の場合
幼虫が小さいうちの駆除は、ホームセンターなどで販売している毛虫用の殺虫剤を使用します。スプ レー剤では幼虫が吹き飛ばされ体に付着することがあるので注意してください。農薬を散布する場合は、使用できる植物や散布方法などを販売店や専門の方に相談し、周囲に影響のないようにしてください。幼虫が大きくなると、殺虫剤が効かなくなるので、火ばしなどで捕まえ、つぶすか少量の家庭用洗剤を溶かした水に漬けて駆除することが効果的です。
成虫(ガ)の場合
水銀灯などの照明に飛来し、近くの樹木や外壁に産卵することから、ガの発生時 期に合わせた消灯や誘虫性の低い照明(LED 灯など)への交換が有効です。(消灯する際は、防犯面も十分配慮してください。)外壁などにとまっている成虫には、 ガの駆除に適した家庭用の殺虫剤も使用できますが、説明書に従い、周辺に十分 配慮して使用してください。
卵塊の場合
外壁などに付いた卵塊は、柔らかいヘラなどでそぎ落とし、土に埋めるか、小袋に入れてしっかりしばった上で、もえるごみとして出してください。成虫や卵塊への作業の際は、舞い上がった鱗毛が目に入ったり吸い込むことを防ぐため、手袋・マ スク・ゴーグルを着用してください。 ※市では、駆除・除去は行っておりません。市民の皆様のご協力をお願いいたします。