公開日 2016年05月06日
【 文化的景観とは 】
文化的景観とは、風土に根ざして営まれてきた人々の生活や生業の在り方を表す景観地のことで、自然との共生の中で育んできた原風景ともいえるものです。平成16年の文化財保護法の改正に伴い、新たな文化財として位置付けられ、国はその中でも特に重要なものを「重要文化的景観」として選定します。
現在までに棚田などの農村、海沿いの漁師の町、都市の町並みなど、全国で50件が選定されています。
【石川県 輪島市 大沢・上大沢の間垣集落景観】
1 文化的景観の名称
大沢・上大沢の間垣集落景観(おおざわ・かみおおざわのまがきしゅうらくけいかん)
2 文化的景観の所在地及び面積
[所在地] 石川県輪島市大沢町及び上大沢町の全域
[面 積] 1,490.8 ha
【大沢・上大沢の間垣集落景観の概要】
急峻な山が日本海に直接迫る能登半島輪島市大沢町・上大沢町では、海からの強い季節風から家々を守るため竹を組んで作られた「間垣」と呼ばれる垣根で集落を囲み、今日まで生活をしてきました。間垣は、ニガタケという細い竹を縦に差して組まれており、夏は適度な日陰をつくり、冬は冷たい強風を防ぐとても機能的なものです。山と海に囲まれた狭い平地に存在し、背後の山々に点在する棚田での農業と前面に広がる豊かな海での漁業により人々が暮らす、半農半漁の生活の中で間垣を用いた街並みは能登の里山里海の生活・生業を知る上で欠くことができない文化的景観です。
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